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2017年12月
2017/12/14
第11回全日本高校模擬国連大会の報告会
 先月の模擬国連に出場した高2生2名が、「世界の問題を高校生同士で話し合おう」という題で、模擬国連の説明と自らの体験談を学年集会で同級生や後輩に伝えました(11月29日(水)高2、12月1日(金)高1、12月14日(木)中3)。
 まずはタイ大使としての公式スピーチからスタート。実際の国連さながらの雰囲気を出してから、模擬国連とはどのような活動かを説明していきました。模擬国連という名前は知っていても具体的に何を準備し、当日どのような交渉をするのかは体験者でないとわかりません。今回の議題である「ジェンダー平等」についての解説も入れ、多くの高校生が知っているとは言えないLGBTやSOGI、途上国の女性の状況についても広く周知しました。さらに、この一連の活動を通して、どのようなスキルが必要であったのか、新しい気づきにより自分たちの視野がどのように変化していったのかについても語っていきました。今回の挑戦が事前課題や準備も含めてハードであったことから、自分たちのマインドが「挑戦⇒失敗⇒課題発見⇒特訓⇒成長⇒成功⇒自信⇒挑戦…」というようにローテーションしていったと確信を込めて伝える姿に、聞いている同級生・後輩も何かを得たようです。発表後、何人もの後輩たちが次は自分たちも挑戦したいと名乗り出ました。2年前から挑戦が始まったこの全日本高校模擬国連大会、確実に次の世代へバトンが渡っています。
2017/12/08
ケニアへ靴を送ろう!
 国際市民グループのNGOである日本リザルツが運動靴回収運動「Q&AAA+」をされています。小さなノミが皮膚に入り込むと組織が壊死、ひどい場合には死に至るスナノミ症という感染症がケニアでは流行しています。その原因は靴がないため裸足で歩くからだそうです。そこで日本リザルツが運動靴を回収しケニアに送るという取組をされており、本校の生徒会とグローバルイベント委員が動きました。通常授業が終了した高校3年生に呼びかけ、不要になった体育館シューズなどの運動靴の提供をお願いしました。この日は集まった運動靴を整理し、発送作業をしました。私たちの靴がケニアで使っていただけますように!
2017/12/06
社会起業という発想 課題から提案を考える
 高1の Global StudiesⅠでは10月から調べてきた南大阪の課題をまとめ、11月半ばにクラス内で South Osaka Challenge の発表を行いました。内容は地域のつながりの減少、空き地・空き家の増加、公園の遊具の老朽化、商店街の衰退、地場産業、害獣など幅広いものとなりましたが、人口流出(河内長野市)や少子高齢化など日本全体で見られる問題がその根底にありました。次は発想を変えて、南大阪の魅力について調べ、そこから課題を探るというように視点を変えて取り組み、固定化してしまいがちだった課題を他の視点から考えるという作業に取り組みました。期末試験後は今回のポイントとなる「社会起業」という方法を学びました。社会問題に対して、「慈善活動」「ビジネス」「行政組織や国際組織」がどのように働きかけるのかその特性を知り、それらを融合するような Social Entrepreneurship や Social Innovation のアプローチについて、幾つかの例を基に学びました。その上で最後は「提案」です。自分たちが探した課題に対して、どのような提案ができるか考え、3月の Global Studies 研究発表会に向けて準備するという段階に入りました。12月9日(土)に Global Lecture でお話くださった(株)Prima Pinguino の藤岡慎二さんが手がけてこられたプロジェクトも参考に、ローカルにとどまらずグローバルの視点から課題と提案を考えることも求められます。チームごとに冬休み中の作業を分担し、休み明けに素案が完成します。どのような提案が集まるか楽しみです。