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2018年08月
2018/08/08
セブ島スタディツアー11 帰国とこれから
 12日間の前向きな取り組みとチームとしての協力体制は賞賛に値するものでした。25名全員が一回りも二回りも成長して帰国したことは間違いありません。しかし帰国して終わりではありません。学んできたことを伝えるという大仕事が待っています。荷物の整理とともに、頭と心も整理して、2学期にはセブ島スタディツアー第1期生としての役割を果たしてくれることでしょう。まずは、募金に協力してくれた全校生徒へ感謝を伝え、ボランティアだけでなくスタディツアー全体の報告を行います。10月には、インターアクト部が地区の10校と実施する「リーダーシップフォーラム」での活動報告と、その後のワークショップに参加します。さらに、事前学習から貧困問題を研究してきた3人は、今回の現地での実体験を含めて課題を整理し、12月に「SGH全国高校生フォーラム」にて英語で発表を行います。同じく12月には、サンホセ大学附属高校の生徒たちを本校に迎えることになっています。今回の経験と学びが、また新たな経験と学びにつながっていきます。
2018/08/07
セブ島スタディツアー10 現地校交流2日目
 サンホセ大学附属高校での交流2日目は、体育の授業から始まりました。清教生25人とバディ25人で、体育の先生によるダンスの授業です。フィリピンで人気のスポーツはバスケットボールやバレーボールなので、何の球技かと楽しみにしていた男子は、ダンスだとわかってがっかりしていましたが、先生の指示やバディの助言をしっかりと聞き取って、歌やダンスが大好きなフィリピン人に負けずに頑張っていました。また、フィリピンに来てからも最後の最後まで準備を続けてきた文化紹介では、25人全員が必死に取り組んだ結果、サンホセの小学生一人ひとりが大変喜んでくれて大成功となりました。楽しい時間であればあるほど、あっという間に過ぎてしまいます。中身の濃かった2日間の現地校交流は、最後のセレモニーをもって幕を閉じました。終了後も、予定時刻を大幅に過ぎてもなかなかバディと離れられずにいました。出発前に「フィリピンでは違いを楽しもう」と引率者から言われていましたが、単に違いを楽しむだけでなく、そんな小さな「違い」など気にならないぐらい意気投合でき、同じアジアに住む高校生として友情が芽生え、2日間お互いに精一杯それを育みました。今回参加した25名の清教生はこれからも世界とのつながりを増やしていくことでしょう。サンホセ大学附属高校生との友情が、その大きな1つとなることは間違いありません。
2018/08/06
セブ島スタディツアー9 現地校交流1日目
 今日と明日はサンホセ大学附属高校との交流です。校長先生や生徒会長に加え、25人のバディたちが、フィリピンの国歌で始まるフォーマルな歓迎会を用意してくれました。1人1人名前を呼ばれて、舞台に上がるのは緊張した様子でしたが、バディと対面した後は一気に打ち解け、昔からの友人であったかのように仲良くバディとともにキャンパスツアーに出かけました。午後のプログラムは、「お互いの国の遊びを教えあう」というものでしたが、昼休みに自然と遊びの教えあいが始まり、放っておけばいつまでも遊んでいられるほど盛り上がっていました。現地のコーディネータからは、「日本の高校生の中には、現地校に来ても自分からは話しかけられず、なかなか打ち解けられない人たちも多い中で、清教生は本当に積極的ですばらしい」とのお褒めの言葉をいただきました。先週の語学学校で得た自信と、この研修を充実したものにしたいという一人一人の前向きな姿勢により、1日目から想像していたのよりもはるかに濃い交流となりました。
2018/08/05
セブ島スタディツアー8 墓場で暮らす子供たち(2)
 今回NGO団体SLPC(Sustainable Livelihood Projects Cebu)さんのお力を借りて、ボランティアをさせていただきました。スタディツアー参加者による事前学習の中で、セブの貧困地域について調べ、支援を必要とする子ども達がどれほど多いかを知りました。
 用意されたボランティアプログラムに参加するだけでいいのだろうか?自分達がすべきことは他にもあるのではないか?そう考え、自分達にできることを話し合いました。まずは、各自が自宅で使わずに置いてある洋服や文具など、スラムの子ども達に使ってもらえそうな物をスーツケースに入れて持っていこうと決めました。「弟の使いかけのノートでもいいかな」「タオルは何枚あっても使ってもらえるんじゃない?」「私のランドセル、きれいに保管してあるんだけど使ってもらえるかな」など様々な意見が出ました。
 また、自分達だけでなく、学校のみんなにも知ってもらって協力してもらいたい、と考え、中高各学年の集会で時間をいただきプレゼンをしました。「全校生徒2000人の一人ひとりがお小遣いから50円を募金してくれたら10万円になります。私達ができることは限られているかもしれませんが、一緒にフィリピン・セブ島の貧しい子ども達の生活を少しだけ良くする手助けをしませんか」という訴えを多くの清教生が聞き入れてくれました。
 そして、なんと113,421円の募金が集まりました!清教生の協力してくれる姿勢に感謝をしつつ、ボランティア当日、SLPCの代表の方に募金をお渡しすることができました。「一ヶ月に二度、子ども達に大がかりな炊き出しを行っているが、その資金調達に頭を悩ませているので、利用させてもらいます。ぜひ、またこの墓地スラムに帰ってきてください。全ての子ども達を完全に支援することは不可能かもしれませんが、まず多くの人に知ってもらうこと、そして持続的に支援し続けることが必要なのです。将来社会に出た時にも、どうかこういった問題に関わりを持つ人でいてください」というお言葉をいただきました。
2018/08/05
セブ島スタディツアー7 墓場で暮らす子供たち(1)
 今日は多くの参加者が志望動機としても挙げていた、今回のスタディツアーの目玉、ボランティアです。貧富の差が甚だしく、方々にスラムの存在するフィリピンですが、今日訪問するのは中国人墓地に住み着いた貧困層の子ども達。一区画5メートル四方はあろうかという大きなお墓に、かつてこの地に移り住んだ裕福な中国人達の遺骨が埋葬されています(写真で生徒たちが腰かけているのもお墓です)。参る人がいなくなったところに住居を求めて多くの貧困層が集まってきたそうです。「家」と呼ぶには心もとないような家を墓の屋根の上に自分達で建て、地域の牧師やNGO団体の支援を受けて電気を通しています。しかし、大雨が降ると近くの川が増水し、床上まで泥水が上がってくるのだそう。
 少人数に別れて家庭訪問をする中で、自分達とそう変わらない年齢の若者がどんな暮らしをしているのかを知りました。あるグループでは、15歳で親に捨てられ、洗濯を請け負う等して小銭を稼ぎ、なんとか小さな弟を育て上げたという20歳の女性の話を聞きました。今は二児の母。弟を含め三人を育てながら、自らも体調が優れない状態。それでも「大学に入学したい。より良い職について、我が子には自分と同じ苦労をさせたくない」とまっすぐな目で語ってくれました。普段何不自由なく生活している自分達は何をすべきなのかを考えさせられました。
 広い墓地スラムの至るところに小さな子ども達があふれています。私たちが訪問するとすぐに手をつないで名前を聞いてくる子ども達。両腕を広げて抱っこを求める子も。かなり痩せて、十分に栄養を得られていないであろうことは容易に想像できます。でも、彼らにはそんなこと関係ないのです。人懐っこいその目は世界中のどこの子ども達ともかわりません。音楽が聞こえれば踊り出すし、遊ぼうと誘われれば思いっきり楽しんで遊びます。ちゃんと希望を持って生活しているのです。
 自分の目で見て、匂いをかいで、肌で感じて、書籍やメディアで得られる以上のことを学ぶことができました。この学びを忘れることなく、また、自己完結するのではなく見聞きしたことを伝達し、自らの今後の生活にも活かしていきたいと決意した生徒たちでした。
2018/08/04
ロンドン観光と修了式
 今日はお楽しみのロンドン観光の日です。午前中大英博物館を見学した後、午後はいくつかのコースに分かれてロンドン市内を巡りました。バッキンガム宮殿、ウエストミンスター宮殿、オックスフォードストリート周辺、テムズ川、コベントガーデン等々。英国在住の日本人ボランティアに案内してもらい、ロンドンを満喫しました。夕方からは修了式がスタート。大沼教授から修了証書をもらい、参加者一人1人が英語でスピーチをしました。達成感とともに、今後の目標や課題を見出した参加者が多かったようです。お別れパーティーでは、日英の生徒が共に過ごした時間を振り返り、別れを惜しみ合っていました。晩には参加者がサプライズパーティーを開き、主催者の方々に感謝の気持ちを伝えました。この10日間、同じ経験を共有した者同士、今後も関係が続いていくと思います。大沼先生、宮原さん、ボランティアの皆様、ありがとうございました!
2018/08/04
セブ島スタディツアー6 セブ島の歴史とキリスト教
 語学学校を後にする日が来ました。昨晩は最後の授業を終えてから、現地校での日本文化紹介をどうしたらうまくできるか、折り紙を片手に議論しました。部屋に戻ってからもけん玉やお手玉の練習に精を出し、寮での最後の夜も忙しく過ごしました。
 宿泊先のホテルに移動後、荷物を置くとすぐに、セブ市一番の観光スポットに出かけました。最初に訪れたのは「サン・ペドロ要塞」。色とりどりの花に彩られ観光地化しているものの、大砲などは16世紀のままに保存されており、スペインの侵攻を受けながらも必死に国を守ろうとした当時のフィリピンの緊迫感や緊張感が伝わってくるようでした。
 次は「マゼラン・クロス」。 世界一周の最中、500人とも言われるセブ島民のキリスト教改宗に成功した冒険家マゼラン。最初に王や王女らが洗礼を受けたとされる地に建てられた木製の十字架は、万病に効くと噂され、削って持ち帰る人が絶えず、この十字架を守るために、周囲を囲む八角堂が建築されたそうです。
 マゼラン・クロスのすぐ隣にはフィリピン最古の教会「サント・ニーニョ教会」。いずれの場所においても、大勢の観光客に気をとられることなく真剣な面持ちで祈りを捧げる地元の人々の姿は、底抜けに明るくてよくしゃべるフィリピン人の普段のそれとはまるで違い、いかに信仰を大切にしているかが伝わってくる一幕でした。フィリピンは国民のおよそ9割がカトリック教徒です。キリスト教には慣れ親しんでいる清教生ですが、カトリックの教会は一味違いました。膝をついて、手を組み頭を垂れて、静かに神に祈ります。短いシティーツアーでしたが、フィリピンの真髄を感じることができました。
2018/08/03
シンポジウム ‘Our Life in an Aging Society – How the young generation solves various problems associated with Aging?’
 昨日同様、午前中に語学研修と講義Biological Evolutionを受けた後、午後からは高齢化社会に関するシンポジウムが開催されました。医学・社会学・機械工学等からの見地から高齢化社会にどのように対応するか様々な講義を受けました。また、一昨日のGrand Challengeでまとめた高校生からの提案を9つのグループが発表し、テーマにもなっている若い世代がどのように高齢化に伴う問題を解決するのか、日英の専門家の前で提言しました。4時間強におよぶシンポジウムで、専門的な話を多かったですが、高校生も臆せず質問を行い、この問題に向き合っていたのが印象的でした。
2018/08/03
セブ島スタディツアー5 語学学校最終日
 マンツーマンやグループでの英語レッスンは早くも今日で最終日。4日間の英語づけで、各自がリスニング力やスピーキング力の伸長を感じているようです。参加者全員が、底抜けに明るくて心の暖かいフィリピン人講師のレッスンの虜になり「まだ帰りたくない」「1週間なんて短すぎる」と口々に話しました。語学学校からいただいた英語の卒業証書に加え、先生と一緒に撮った写真は一生の宝物になりそうです(早速、スマホの待ち受け画面にしている生徒もいました)。名残惜しい気持ちをよそに、明日からもプログラムが目白押しです。今度は今日まで培った英語力を発揮する番です。どんなに拙い英語でも理解しようとしてくださる講師の先生方が相手ではありません。そこは、この4日間で身に付けた物怖じしない強い心が役に立ちそうです。
2018/08/02
研修も後半戦へ
 7日目の午前中、日本人生徒は英語の研修、英国人生徒は日本語の研修を受けました。その後、「ゲーム理論とがん細胞」の講義を受けた後、世界で活躍する書家である前田鎌利さんの書道ワークショップを受けました。日本人生徒と英国人生徒がコラボして、グループに分かれて書の作品を完成させました。午後は、前田鎌利さんによる書のパフォーマンスを間近で見る機会に恵まれました。その後は世界的な日本人芸術家4名によるパネルディスカッション(英語)です。前田さん、バイオリニストの植田リサさん、映画監督・脚本家・俳優の梶岡潤一さん、シェフの石井義典さんが、これまでに歩まれてきた経験と芸術を通して伝えたいことをそれぞれ語ってくださいました。「表現の強さ」を直接感じることができ、これが世界で活躍する原動力であるように感じました。パネルディスカッションの後は梶岡さんの最新作「杉原千畝を繋いだ命の物語」を見ました。夕食後は今回のボランティアスタッフでもある日本人留学生による座談会が開かれ、海外進学のきっかけや方法、日本・英国・米国の大学の違い、英語の勉強法についての話を聞きました。また、昨年度の英国人の参加者がこの座談会に出席をしてくれ、現在通っているオックスフォード大学入学のために何が必要かについてアドバイスをくれました。6人の大学生・院生が進学を考えている高校生に対し様々なメッセージを投げかけてくれました。